先人がたくさん事例を残してくれていますが、てんこもConoHa WINGでNextcloudをセットアップしてみたのでその記録です。
前提
ConoHa WINGは共用レンタルサーバーの形態なので、root権限はもらえません。
ですがWordpress環境を配置して自分のサイトとして運用することは可能です。ってことはphpが動く環境があるということになります。加えてDBもMySQLがすでに用意されています。
てことは特に別のソフトをインストールしなくてもDBを使うphpアプリなら動けそうって考えました。Nextcloudがまさにそうですね。
大まかな流れ
- Nextcloud用にDBを作成する
- Nextcloud用のDBユーザーを作成する
- NextcloudのWebインストーラーを入手する
- 入手したWebインストーラーをサイト上に配置する
- ブラウザ経由でサイト上に配置したWebインストーラーにアクセスしてインストールする
参考にした記事はこちら。
実作業
DB作成とDBユーザーの用意
必ず先にDBを作成して、その後DBユーザーを作成する順番です。
モザイク多いのでわかりにくいですが、まずはサイト管理→データーベースの画面に入ります。
この画面でDBとDBユーザーを作成します。
Wordpressをセットアップしていれば、既にWordpress用のDBとDBユーザーが存在しているはずです。
次にDBを作成します。
「+データベース」ボタンをクリックして、DBを作成します。
データベース名には自分の入力した名前にランダムと思われる接頭辞が必ず付くようです。あとでNextcloudのセットアップするときにDB名を指定するので、間違いないよう
ネームタグはおそらく管理画面の表示上の名前だと思います。たぶん。
次にDBユーザーを作成します。
「+ユーザー」ボタンをクリックして、DBユーザーを作成します。
DB作成と同様、ユーザー名にも接頭辞が付きます。
また、このユーザーがアクセスできるDBをこの時点で選択します。先程作ったDBが選択できるようになってるはずなので、それを選んで保存します。
ここまでDBの準備は完了です。
DBサーバー名の確認
Nextcloudの初期セットアップをする際にDBサーバー名が必要になるので、ついでに確認しておきます。
ConoHaの管理画面のサーバー管理→契約情報を開きます。
ずずずっと下にスクロールすると、収容ホストと言う情報が記載されています。
ここのデータベースサーバーのurlをメモっておいてください。
後で使います。
NextcloudのWebインストーラーの入手
Nextcloudの公式サイトからWebインストーラーを入手します。
メニューバーの一番右側に「Get Nextcloud」ボタンがあるのでクリックして、表示されるドロップダウンメニューから「Nextcloud Server」をクリックします。
少し下の方にスクロールすると「DOWNLOAD SERVER」っていうところが出てきます。
この中の「WEB INSTALLER」を開いて「Web installer」ボタンをクリックすると、「setup-nextcloud.php」というファイルがダウンロードされます。
Webインストーラーの配置
入手したWebインストーラーをConoHa WINGサーバーのインターネットから参照できる場所に配置します。
ConoHaの管理画面を開きます。
サイト管理の中のメニューの上から6番目に「ファイルマネージャー」に入りましょう。
ファイルマネージャーのフォルダーツリーの中で、public_htmlフォルダの配下にサイト毎のフォルダーがあります。
この内、今回Nextcloudを稼働させるサイトのフォルダ配下にNextcloudのWebインストーラー「setup-nextcloud.php」を置きます。
Webインストーラーでインストール開始
ここまでできたら、ブラウザでWebインストーラーにアクセスしてみます。
アクセスするurlは「http(s)://サイトのurl/setup-nextcloud.php」です。
アクセスするとこんな画面が表示されます。
「Next」ボタンをクリックします。
次はインストールする場所の指定です。
デフォルトは「nextcloud」と指定されています。これはWebインストーラーを配置したフォルダ配下に「nextcloud」フォルダを作成して、そこにNextcloudをインストールすることになります。
Webインストーラと同じフォルダをNextcloudのルートフォルダーにするなら「.」を入力します。
インストール先を入力したら「Next」ボタンをクリックします。ここで処理に少し時間がかかります。
多分Nextcloudのファイルをダウンロードしてきてるのだと思います。
処理が完了したら「Nextcloud is now installed.」の画面が表示されるので、「Next」ボタンをクリックします。
続いて初期セットアップの画面になります。
ここではNextcloudの管理者となるユーザー名・パスワード、Nextcloudのデータフォルダー、DBのアクセス方法を指定していきます。
管理者アカウントのユーザー名・パスワードは、今後Nextcloudにログインする時に使用することになるものです。
データフォルダーはデフォルトでNextcloudをインストールしたフォルダーは以下のdataフォルダーになってます。
データベースは最初「SQLite」が選択されていますが、先程の手順でMySQL上にDBを作ってあるので「MySQL/MariaDB」を選択します。
データベースのユーザ名、データベースのパスワード、データベース名は、先程の手順で作成したものを指定します。接頭辞がついているのを間違えないように入力します。
最後にサーバー名です。デフォルトだと「localhost」が指定されていますが、ConoHa WINGでこの指定では動きません。ConoHaの管理画面の契約情報で確認したデータベースサーバー名を指定してください。
すべて指定ができたら「インストール」ボタンをクリックします。
次に推奨アプリをインストールするかを聞いてくる画面になります。
Nextcloudではファイルを共有する機能を基本として、他にもカレンダーやチャットの機能、Officeアプリの機能なんかをプラグインの形で提供しており、それをインストールしますか?という画面です。
てんこは使わないのでキャンセルボタンをクリックしました。
これでインストールは完了し、Nextcloud紹介のスプラッシュが表示されます。
続きは別記事
インストールは終わりましたが、このままだとセキュリティ&セットアップに関する警告がたくさん出る状態になるので、次の記事で対処していきます。